こんばんは。スポーツ栄養サポーター中野卓です。
前回は、トップアスリートがやっている3つの食習慣についてお話してきました。
トップアスリートは、
2, 定期的に身体組成・コンディショニングデータを取る
3, データを基に食事内容を見直す
という3つの食習慣がありましたね。
そしてこれを実践できると、今ベストが出ていなくてもどんどん身体が大きくなっていき、コンディションも整ってくるので、試合でもベストを出して目標としていた大会に出場できたり、表彰台に登ることができたりするようになります。
それでは、今の栄養状態や食事内容を把握するにはどうすればよいのでしょうか?
・・・
とその前に、タイトルにある
「ジュニアアスリートの80%が不足している栄養素」
についてお話していこうと思います。
80%って、かなり多いですよね。ほとんどのジュニアアスリートが不足していると言われている栄養素です。
体内で酸素を運搬する役割があるので持久力に関わっていたり、エネルギーの合成にも関わっている栄養素なのです。
なので、不足すると息切れしやすくなったり、耳鳴りやめまいがしたり、といった症状が現れます。
その栄養素とは・・・
鉄分です!
と思ったかもしれません。
しかし、鉄分は男子のジュニアアスリートでも不足しがちな栄養素なのです!
ジュニア期は身体がどんどん大きくなっていきます。それに伴い、鉄分の必要量がどんどん増えていくので、気づかない間に鉄分が不足してしまうのです。
鉄分が不足すると…
・耳鳴りがする
・爪が剥がれやすくなる
・硬いものを食べたくなる
・肌の乾燥
など、色々な症状が現れます。
逆に言うと、こうした症状がある場合、鉄不足だろうと推測することができるのです。
・・・
ここで冒頭のお話に戻ります!
トップアスリートが実践している3つの食習慣を紹介しましたが、そのうちの1つ
1, 今の栄養状態・食事内容を把握する
を実践するためには、どうすればいいのでしょうか?という疑問が浮かんできました。
その答えは…
「今の体調を自分で把握する」
ということです。
鉄分の場合だと、めまいや耳鳴り、息切れがあれば鉄分が不足しているかもしれない、と推測することができます。
めまいや息切れがあれば明らかにおかしいと気づきますが、自覚症状がなくても栄養素が不足しているということはよくあります。
例えば鉄分はコラーゲンの合成に必要な栄養素なので、体内で不足しているとコラーゲンを作りづらくなってしまいます。
コラーゲンはお肌や爪を構成する成分なので、鉄分が不足している状態だと爪が剥がれやすくなったり、お肌が乾燥しやすくボロボロになりやすいという特徴があります。
逆に、爪やお肌の状態を見ることで、その人の栄養状態を推測することができると言うことでもあります。
つまり、自覚症状はなくても身体に異常がある状態(未病といいます)を聞き取ることで、今の栄養状態を推測することができます。
それに加えて食事内容を見ると、やっぱりこの栄養素が少ないな、というのが見えてきますのでより根拠を持って体内の栄養状態を推測することができます。
食事内容は、主に使用した食材の種類と量を見て計算しています!
定期的に未病の項目に当てはまっていないかどうかをチェックして、足りない栄養素を推測しながらコンディションを整えていきましょう!
P.S.
「とは言っても、未病にはどんな項目があるの?」
と疑問に思われた方も多いかもしれません。
いつも僕は選手のサポートを行う際に、体調やコンディションのチェックを必ず行っています。
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