こんばんは。スポーツ栄養サポーター中野卓です。
突然ですが、トップアスリートは食事にかなりこだわっていますよね。
野球の大谷翔平選手は毎回ゆで卵3つを食べるという習慣をつけていますし、サッカーの長友佑都選手は脂質をうまく使う食事法を意識しているし、テニスのジョコビッチ選手は小麦に含まれる「グルテン」というたんぱく質を避ける食事を実践しています。
それぞれこだわりは違うものの、トップアスリートの食へのこだわりはとても強いです。
なぜなら、食べたもので身体が作られているから。
アスリートは自分の身体で激しいレースに臨んだり戦ったりしなければなりません。なので、何を食べるかはとても重要な課題なのです。
しかし、ジュニア期から食事を意識している選手は意外と少ないです。
なので、トップアスリート並に食事にこだわることができたら、周りの選手をぐんと追い抜くことができて、目標としている大会に出場できたり、表彰台に登れたりも夢じゃないですよね!
「それじゃこれから毎食3個卵を食べます!」
・・・
ちょっと待ってください!
それは大谷翔平選手の場合の話です。
その食事法が全員に効果を発揮するわけではありません!
それはそうですよね。そもそも体格差がありますし、大谷選手が卵以外にどんな食事を食べているかだったり、普段の練習量も関係してきます。
なので、トップ選手がやっている食事をそのままマネする、というのはとても危険です。
それでは大谷選手はどうして1日に3つ卵を食べるようにしているのでしょうか?
それは…
「色々試した結果、コンディションが整いやすい方法だったから」
です。
他のトップアスリートにも共通することですが、自分の身体の変化をしっかりと見て、何を食べようかを決めているのです!
そうです!
トップアスリートがやっている3つの習慣とは…
2, 定期的に身体組成・コンディショニングデータを取る
3, データを基に食事内容を見直す
ということだったのです!
大谷選手の場合はこの1〜3を何度も実践したところ、「毎食卵3個食べる」というのがコンディションを保つために最適だったから続けているのです。
必要なのは、トップ選手のマネをすることではなく、トップ選手がやっている3つの習慣を取り入れて、自分に合った食事を見つけること!
そのためには、まずは今の栄養状態と食事内容を把握することがとても大切です!
そして、身体は1日2日では変わりません。血液が全て入れ替わるのには4ヶ月ほどかかると言われています。
食事は自転車に乗るのと同じようなものです。自転車は最初のうちは全く乗れなかったと思います。でも、お父さんお母さんから正しい乗り方を教えてもらって、ちょっとずつ乗れるようになったと思います。
今日まで全然乗れなかったけど、明日にはスイスイ乗れるようになっていた、なんてことはないですよね。何回もこけては起き上がってを繰り返し、徐々にこける回数が少なくなって安定して乗れるようになったと思います。
その過程で、
「今日は体重が右に傾きすぎていたからもう少し左に体重を載せよう」
など、乗り方を知っているお父さんお母さんからアドバイスをもらって乗れるようになりましたよね。
食事もこれと同じです。定期的に身体組成やコンディションの変化を見ながら、
「この食事をこのように変えてみよう」
ということを繰り返していくとで、少しずつ身体が大きくなっていきコンディションもばっちり整っていきます。
自転車も正しい乗り方を教えてもらえるから乗れるようになりました。食事の場合も我が子に合ったものを食べさせてあげないとなかなか結果が出にくくなります。
正しいやり方で食事を食べて、定期的にその効果をチェックして、改善していく。
これがトップアスリートがやっている食事の習慣で、結果を出せる食事法なのです!
そのためにまずは今の栄養状態や食事内容を知る必要がありますが、今日は少し長くなってしまったので、これについては明日の配信でお伝えしていきますね!